粒度検証

 【コーヒー豆粒度測定】振とう機アズワン「MVS-1N」で粗挽きを検証した結果

本日は粗挽きの検証方法についてご紹介します。

細挽き、中挽きについては既に検証済のため、まだチェックしていない方は一度覗いてみて下さい。

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上記の検証で、どのような方法でベストな数値を得られるかというノウハウを確立しました。

今回は、どのような値を粗挽きの基準とするかという点を中心に解説します。

粗挽きの定義

粗挽きと言っても、明確な基準は存在しません。

多くの場合ザラメ程度と表現されますが、一般的にザラメとは白双糖や中双糖を指します。

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粒径は1000~3000μmとされ、メーカーにより粒径も大きく異なる様子。

ただし多くの粒度検証を行なってきた経験上、2000μmを超える粉を粗挽きとして推奨するミルは少ないです。

という点から、粗挽きの最大粒径は大きくても2000μm程度と考えます。

粗挽きの目安

「こまめ家」では、粗挽きの目安としてJPproの125クリックを基準としています。

JPproを目安にする理由
  • 個体差が少なく精度が高い
  • 目盛りがあり、数え間違いを防げる
  • 他の粗挽き推奨粒度と同等以上の粗さ

過去の検証でも、JPproを超える推奨粒度のミルは少ないと記憶しています。

例えば中挽きでは挽き目の基準としているカルディのDittingも、そこまで粗くなりません。

【左】JPpro「125」【右】Ditting「9」

大抵のミルが、JPProと同等かそれ以下の粒度です。

ただし、この目安より上を求める抽出方法も存在します。

そのため、挽き目に余力があるかという点も当サイトの粗挽き検証では評価対象です。

粗挽きの検証方法

粗挽きの検証には、以下の篩を使用して検証を行います。

  • 425μm
  • 600μm
  • 825μm
  • 1180μm
  • 1400μm
  • 1700μm

上記の篩でDittingとJPproを測定すると下記の通りとなりました。

グラフ化した結果
↓↓↓↓↓

青がDitting、緑がJPpro

Dittingの方が明らかに細い事がわかります。

一応中粗挽き程度の粒度になるため、目安を把握するための材料としては有益な情報です。

今後の粗挽き検証では、JPproと共に比較用の基準値として使用します。

ということで、今回の検証は以上です。

他にも収集して欲しいデータ・検証リクエスト等承りますので、何かあればコメント欄や各種SNSにご連絡下さい。

これからも「こまめ家」をよろしくお願いします。

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