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今回はリクエストを頂いたので、そちらの検証をします。
対象は1Zpresso「Q2」です。
以前コチラの記事で検証し、中挽きの適正粒度は63クリックとしていました。
しかし、基準としているDittingの挽き目「8」と目視で比べると、同じに見えないというお声を頂きました。
という事で、新しい方法でQ2の粒度分布を再検証します。
中挽きの検証方法
詳しい検証方法については、下記の記事にて紹介しています。
使用するコーヒー豆もマイルドカルディで検証しました。
この結果を、カルディが業務用として使用しているグラインダーDittingの挽き目「8」と比較します。
1zpresso「Q2」中挽き検証結果
検証した結果、以下の数値を得ました。
グラフ化した結果がコチラ。
※青線がDittingの挽き目「8」です。
表・グラフから読み取れるポイントを確認してみましょう。
- 最大粒径は65・66クリックでDittingと同等
- 1段階毎の粒度差が小さい
- 851~1000μmの粒量が少ない
- 850μm以下の粒量が多い
Q2の分布は比較的細い粉が多い傾向にあります。
粗くすると1001μm以上の粒量は上昇しますが、851~1000μmの粉量が増えません。
これは、Dittingとは明らかに分布が異なる事を意味します。
どれだけ粗くしても、抽出の傾向が同じになる事はありません。
逆に粗い粉と細かい粉の二極化が進むため、過度に粗くすると過抽出と未抽出の両方が含まれる味わいになるでしょう。
この理論を証明するため、挽き目80クリックを測定するとこのような数値になります。
やはり851~1000μmは増えず、1001μm以下のグラフは同じ形を維持しています。
検証結果まとめ
検証の結果から、目視での違いがある原因は粒度分布にあると結論付けました。
Q2「66」(左)とDitting「8」(右)の見た目はこんな感じ。
肉眼で見ると、Dittingの方が粒が綺麗に揃っている事がわかります。
だからといってドリップに向いていないわけではありません。
個人的にQ2の使い方としてオススメの方法を下記に箇条書きします。
- 中細挽き以下のレシピで使用する
- エスプレッソ用として使用する
- アウトドアで使用する
検証でもご覧頂いた通り、Q2は微細な調整が得意です。
58mmのフィルターでも通用する挽き目を持ち、エスプレッソ抽出に最適なミルです。
軽さ・容量も総じて考えると、アウトドアでエスプレッソという至高の楽しみ方が最も向いています。
逆にドリップや室内使用が中心の場合は、同社のX-Proが現状で1番オススメ。
値段もほぼ同じ、メンテナンス性・粒度幅も圧倒的性能を誇ります。
また、他にもTIMEMORE「Xlite」はドリップであれば最強の性能です。
中挽きに優れたDittingより優れた分布を持ち、今までに感じる事が出来なかったフレーバーを引き出します。
これも、値段はQ2より少し高い程度です。
各ミルに得意とする用途が必ずあるという事が、今回の検証で改めてわかりました。
あなたの理想とするコーヒーミルは、どんなミルでしょうか?
ご相談・リクエストあれば承りますので、コメント或いは各種SNSにてお気軽にご連絡下さい。
この度はリクエストありがとうございました。
これからもこまめ家をよろしくお願いします。
Q2の検証をありがとうございます!!
粒度分布の違いですね、合点がいきました。
Q2の方が細かく見えていたのは、微粉の量が多いため全体的に細かく見えていたのだと思いました。
目視では到達できない領域でした、検証と情報公開をありがとうございました!!
(自信のお小遣いの範疇では)思い切って買ったQ2なので、愛着を持って使い続けたいと思います。
※TIMEMORE「Xlite」、、欲しいですが。。。
リクエストを頂けたおかげで、僕も改めて発見がありました!ありがとうございます^_^
X liteとQ2は得意とする領域が異なるので、もし余裕あれば2台持ちもアリかと思います。
次の記事はX liteがめちゃくちゃ欲しくなるかもしれません!(笑)