先日細挽きの検証方法について方針を固めましたが問題が発生しました。
極細挽きのコーヒー粉を検証する際、ある一定以下の粒度になると目詰まりを起こします。
これは篩の目に固着しているため、強く振動を与えても落ちません。
細挽き検証をする際の支障になるため、いくつか対策を練りデータを収集しました。
目詰まりの原因推測
豆の湿気
コーヒー粉同士が固く結びついているため、湿気を疑いました。
検証用のコーヒー豆のため、保存状態はあまり良いとは言えません。
対策として保管の際にドライシートを使用するか、開けた袋の豆は当日中に使い切る方法がベストでしょう。
後程、新しく開けた袋の豆で検証して結果が異なるかを確認します。
粉量が多すぎる
目詰まりの原因として、落ちる速度より堆積する速度が早い事が挙げられます。
対策としては、600μmの篩の粉量を減らせる工夫を施す事です。
直接10gの豆を600μmの篩に投入せず、3~5段に粗めの篩を設置して粉の到達を遅らせます。
検証に用いる篩が多い
正直なところ、細挽きの粒度分布を細かく求める必要性はあまり感じません。
要はエスプレッソ抽出の可否なので、エスプレッソ検証の参考値としての役割となります。
エスプレッソ検証はコチラ
比較できる数値の概要がわかればいいので、500μmと・300μmの篩は除外していいかもしれません。
検証結果
以下の検証では、順番に条件を追加してデータを収集しました。
新しい豆に変更した場合
新品の豆で検証したところ、同じ結果となりました。
つまり、湿気関係なく粉が堆積しやすい粒度となっている事がわかります。
通過する篩を増やした場合
通過させる篩は1000μm~1700μmまでのものを段数に応じて使用しますが、粗い目でも詰まりました。
粉が思ったより強く結びつくため、固形化しやすいです。
ただ、600μm以下の篩には粉が付きにくくなりました。
手作業が増えますが、ガチガチに固まった粉を落とすより作業は簡単です。
細挽きや微粉検証の場合は、当方法を駆使して検証します。
検証する篩を限定する
下記の通り用いる篩を変更します。
- 300μm
- 425μm
- 500μm
- 600μm
- 425μm
- 600μm
上記に変更し、一段と二段で計測した場合を検証しました。
従来の方法で一段ずつ粉を振るったデータと比較すると、ほぼ同一の内容です。
二段の方が時間ロスが少なく数値も安定するため、こちらの方法を採用します。
検証まとめ
もう一度検証方法をまとめると、下記の通りになります。
- 篩を425・600μmのみに変更
- 粉の堆積を防ぐ篩を用意する
上記の方法で、数値が求めやすくなりました。
最終的にはエスプレッソが抽出できるかなので、変更後の範囲で十分だと思います。
今後の細挽き検証では、当方法を用いてチェックしていく予定です。
[…] […]
[…] […]
[…] […]