このコーヒーミルはエスプレッソ挽きができるのか?
コーヒーミルを選ぶ要素で、気になる方も多いはず。
「エスプレッソ対応」「極細」と説明されても、実際はエスプレッソ抽出に不適合な製品もあります。
期待して購入したのに、思った抽出ができないものを買うと後悔しますよね。
そんな悩みを解決するため、こまめ家では細挽きの粒度分布検証とエスプレッソ抽出検証をしています。
↓細挽きの検証はコチラ↓
しかし、マシンによって抽出には大きな差が出ます。
何を以って「極細挽き」ができると言えるのか、こまめ家では以下の定義・方法に従い可否を割り出しています。
極細挽き対応の定義
こまめ家が極細挽きに対応していると言えるのは、以下の条件を全て満たすミルです。
- 58mmのバスケットサイズで6気圧以上の圧力が発生する
- エスプレッソマシンで抽出目標時間をクリアできる
家庭用マシンのバスケットサイズは51mmが主流ですが、最近58mmも増加傾向にあるため条件を厳しくしました。
バスケットサイズが小さいとコーヒー層の厚みが増すため、51mmと58mmでは適正粒度が異なります。
後程、どの程度の違いがあるかを検証しましょう。
粉量・抽出量
検証に使用する粉量と抽出量は16gで60mlに統一。
一般的なエスプレッソ・ダブルの分量です。
マシンによって粉量の上限が少ない事があるため、粉量は16gとしました。
抽出時間
抽出時間は、多くの場合20~30秒とされます。
こまめ家の場合、20秒以上が目安。
マニュアルエスプレッソメーカーの場合は、6気圧以上の時間が20秒以上あれば「適正あり」とします。
ディストリビューションツール
バスケットに粉を投入した際のダマ・偏りを防止するツールを使用します。
このような器具は「ニードル」「スターラー」と呼ばれます。
他にもタンピング前に粉を平らにするレベラーもありますが、検証では使用しません。
使う場合はお好みで。
タンピング圧
圧に大きく差異があると検証結果がブレるため、重量計を用います。
15kgを基準とし、ダンピング圧を調整します。
タンピング圧の目安確認に便利なため、安くて小型の重量計がオススメです。
検証に用いるエスプレッソメーカー
検証には、下記のエスプレッソメーカーを用います。
- Francis Francis X3(51mm)
- Ascaso dream(57mm)
- Flair 58x(58mm)
各器具の詳細な説明は省きますが、Flair 58xは抽出圧確認のためにも必須です。
考え方としては「58xで適切に抽出できるなら、他でも十分適正がある」と捉えて差し支えありません。
ただし手動のため、圧力の確認はできても本当に電動で通用するのか不明確です。
そのため、家庭用の中でもハイパフォーマンスの電動マシンを用いて確認を行います。
エスプレッソ抽出検証
実際にエスプレッソを抽出し、各種特徴を確認していきます。
今回は家庭用エスプレッソマシンであれば通用すると言われる「KG366J」を使用。
KG366Jを詳しく見る
↓↓↓↓↓↓
挽き目「2」「3」のそれぞれでチェックした結果がコチラ。
同じ挽き目でも、フィルターバスケットの径が違うと挽き目の適正値も変わります。
正直なところ16gで挽き目「2」はギリギリ合格ラインです。
上記結果を踏まえて58xを用いて検証したところ、下記のようになりました。
「2」「3」は論外だったため「1」で検証して適正値となりました。
エスプレッソ検証まとめ
今回の検証で使用したKG366Jは定義の条件を満たすため、極細挽き対応のミルと結論づけました。
また理論上KG366Jと近い粒度であれば、エスプレッソが抽出できると考えられます。
粒度と抽出の関係については、今後の検証で明らかにする予定です。
検証リクエストがあれば、お気軽にコメント下さい。
[…] […]