今回は「微粉とは具体的に何μmか?」について検証します。
微粉とは何か、検索しても明確な答えは出てきません。
そこで、事前にアンケートを取りました。
300μm以下が微粉という結果が半数以上の割合を占めました。
では300μm以下とは、どのレベルの粒度でしょうか。
今回はJIS規格の篩を用いて、具体的な微粉の定義を決めます。
微粉の定義
まず「微粉の定義を決めたら何やねん?」という点をハッキリさせます。
微粉とは、意図した粒度の範囲を逸脱した微細な粉です。
このような曖昧な用語のため、微粉の解釈が人によって異なります。
また、300μm・100μmと言われても具体的にイメージが湧きません。
なので、こまめ家では「メッシュフィルターを通過する微細な粉」と定義付けます。
個人的な話ですが、フレンチプレスやステンレスフィルターで抽出した際に水中を浮遊する微細な粉が苦手です。
そのため、可能な限り微細な粉が発生しないコーヒーミルが望ましいと考えています。
つまりメッシュフィルターを通過する粉は、最も好ましくない微粉として取り扱います。
検証の方法
上記理由から、メッシュフィルターを通過する粉を特定します。
検証で使用するのは、アメリカンプレス。
フィルターバスケット内にコーヒー粉を入れ、浸漬して抽出する器具です。
フレンチプレスのようにフィルターと内壁間を粉が通過せず目も細かいため、微粉が苦手な方にもオススメ。
このバスケットにコーヒー粉を0.2gずつ入れ、水中で揺すった後の状態を確認します。
コーヒー粉の粒度
用意したコーヒー粉の粒度は以下の通り。
- 1~100μm
- 101~300μm
- 301~425μm
検証結果
それぞれのコーヒー粉をバスケットに入れ、水に浸した結果がコチラ。
100μm以下では、ほぼ全ての粉が通過しました。
粉が通過した水は、コーヒーをプレスした後の状態と酷似しています。
一方で300μm以上では粒感が感じられる状態でした。
そして300μm以下になると、泥のような粘性のある粉が残ります。
検証結果まとめ
以上の検証から、こまめ家における最も好ましくない微粉は「100μm以下」と定義付けします。
その理由としては、メッシュフィルターを通過するからです。
フレンチプレスであれば通過範囲が拡大するため、101~300μmも微粉の対象として考慮します。
今後コーヒーミルの微粉量検証では、当定義に基づき判定する予定です。
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