粒度検証レポート第5弾。
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今回は細挽きの測定方法についてです。
細挽きは比重が軽く検証が難しいため、どうすれば有意な数値が得られるか検証します。
使用するコーヒーミル
今回は実際にエスプレッソを抽出できる性能を持つ以下のコーヒーミルを使用します。
- Delonghi「KG-366J」
- COMANDANTE「C40 MK4」
- MAZZER「OMEGA」
- TIMEMORE「C3」
使用する豆量
豆量20gで検証したところ目詰まりを起こしたため、検証になりません。
細挽きでは、豆量10gで検証を行います。
使用する篩の段数
710μm以下の検証を行う場合は2段以下が望ましいです。
下記は、710μmで2段目と3段目に配置した際の比較。
明らかに結果量が異なるため、3段目に配置する方法は不採用とします。
タッピングボールの数量
中挽きの検証ではタッピンボール50個で十分な効果を得ましたが、細挽きの場合は数値が安定しません。
そこでボールの数量を70個に増やしたところ、数値が大幅に改善されました。
今後の挽き目検証では、有効な値を示したタッピングボール70個を用います。
使用する篩の目開き
比較しやすい検証データを得るために、篩を下記いずれかのパターンで採用します。
- 710、600、500、300
- 710、500、300、100
- 600、500、425、300
最初に①のパターンで検証した結果、下記の分布となりました。
300μm以下の粉量が少なく、100μmの篩は比較がし辛いと推測できます。
なので、②のパターンは除外します。
加えて710μm以上の粒量が少ないため、細挽きの比較には不向きでした。
次に③を検証した結果がコチラ。
表の通り、各ミルの挽き目の差が明確です。
C3のように挽き目が細すぎる場合は測定困難になりますが、それ以外は問題なく有意な数値を得られました。
ですので、細挽きの検証においては③のパターンを採用します。
次回は、微粉の定義及び微粉の測定方法について検証する予定です。
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